はじめてのマネジメント第11回

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12/14・12/18

お金をどうやって集めるか

この回で分かるようになること

この回で覚えるのは2つだけ

  1. 借りたら返す。出してもらったら返さないが、会社の一部を渡す
  2. 株主が失うのは、出したお金まで(有限責任)

この2つだけです。 制度の名前も、料率も、限度額も、覚える必要はありません。 必要になったときに調べれば足ります。

足りない、と分かったところから

前の回で、始めるのにいくら要るかを出しました。足りないのが普通です。 この回では、足りない分をどうするかを見ます。

方法は大きく2つです。借りるか、出してもらうか。 どちらも「お金が入ってくる」という点では同じですが、そのあとに起きることが違います。

どちらを選ぶかで、翌月から変わるものがあります。 借りたなら、翌月から返済が始まります。出してもらったなら、返済はありませんが、会社の決め方に、その人が入ってきます。

足りない額が小さいほど、選べる幅は広がります。 10万円足りないのと、1,000万円足りないのでは、話が別です。まず、いくら足りないのかを1つの数字にしてください。 そこが決まらないと、どの方法が合うかも決まりません。

足りない分をどう埋めるか借りる返す持ち分は渡さない出してもらう返さない代わりに持ち分を渡す経営者保証会社が返せないと、個人の財産で返す有限責任株主が失うのは、出したお金まで同じ人が両方の立場になると、片方でしか守られない
分かれ目は「返すか、渡すか」の1点です。会社にすれば個人が守られると単純に言えないのは、下の2つが同じ人に重なるからです。

この図の上下は、入ってくる金額の話ではありません。 入ったあと、誰が何を負うかの話です。上は返す義務が残り、下は会社の一部が他人のものになります。

借りるとどうなるか

返します。 決まった期日に、利息を付けて。うまくいってもいかなくても返します。

その代わり、口は出されません。 何を作るか、誰に売るか、いくらで売るかは自分たちで決められます。

返す約束をしたぶん、決める権利は手元に残る。 これが「借りる」の形です。

利率の数字は、このページに書きません。 そのときの基準で決まり、借りる人によっても変わるからです。「◯%で借りられる」と書いてある解説記事は、書かれた時点の話です。 借りる前に、必ず自分でその制度の頁を開いて確かめてください。

利息は、返す総額を増やします。 100万円借りて100万円返すのではありません。何年かけて返すかで、増える分も変わります。 長く借りれば毎月は楽になりますが、増える分は大きくなります。

借り先1 日本政策金融公庫

日本政策金融公庫は、国が出資している金融機関です。これから始める人向けの制度があります。

ここで、1つ確かめておきます。「融資限度額7,200万円」。これは、いくらまで借りられるという意味でしょうか。

「その額まで貸してもらえる」という意味ではありません。 制度の枠の上限がその額だ、という意味です。実際にいくら借りられるかは、計画を出して審査を受けたあとで決まります。 制度の頁に書いてある数字は、たいていこの形をしています。

借り先2 銀行や信用金庫と、信用保証協会

借り先は公庫だけではありません。 街にある銀行や信用金庫からも借ります。ただし、始めたばかりの会社には、貸す側から見て判断の材料がありません。 過去の決算も、返した実績もないからです。

そこで間に入るのが信用保証協会です。信用保証協会法という法律に基づく公的機関で、47都道府県と4市(横浜市、川崎市、名古屋市、岐阜市)に置かれています。福島県には福島県信用保証協会があります。

借りる人銀行・信用金庫返す(利息つき)貸す信用保証協会信用保証協会法にもとづく公的機関信用保証料を払う「返せなくなったら代わりに払います」代位弁済されても、返済は終わりません払う相手が、金融機関から協会に変わるだけです(協会はこれを回収業務と呼んでいます)保証料は、貸してもらう代金ではなく、保証してもらう代金です。利息とは別に払います誰のための仕組みか得をするのは貸す側です。返ってこない心配が小さくなるから貸せます借りる側は、借りられるようになる代わりに保証料を払っています
始めたばかりの会社には、貸す側から見た判断の材料がありません。協会が間に入ることで、貸せるようになります。

保証料は、経営状況に応じた9つの料率区分から適用されます。

代わりに払ってもらっても、返す相手が変わるだけです

協会が金融機関に代わりに払うことを代位弁済といいます。全国信用保証協会連合会の説明では、代位弁済したものは「実情に即して中小企業・小規模事業者の方から信用保証協会にご返済いただきます」とされ、これを回収業務と呼んでいます。

借りるときに、何を出すのか

どちらの借り先でも、出すものは同じです。計画です。

公庫の制度にも、スタートアップ創出促進保証制度にも、創業計画書という書類があります。制度ごとに様式は違いますが、聞かれることはだいたい同じです。

公庫でも、保証協会でも、聞かれることはだいたい同じです何をやるのか第2回 9つのマス誰が買うのか、何人いるのか第3回・第4回いくらで売って、いくらかかるのか第5回・第8回いくら要るのか、いくら自分で用意するのか第10回・この回この授業でやってきたことが、そのまま並んでいます埋まっていない回は、空欄になります。書けないところが、借りられない理由です最終回のピッチも、ここに向かっています
制度ごとに様式は違いますが、聞かれることは同じです。ここまでの回で埋まっていないところが、そのまま空欄になります。

ここで迷う人が多い ① 「借りる」と「出してもらう」が同じに見える

止まり方は3つです。

1つ目。どちらも「お金をもらう」に見えてしまう。 見るところは、入った瞬間ではありません。1年後に何が起きているかを見てください。 借りたなら、毎月返しています。出してもらったなら、返していませんが、大事なことを決めるときにその人の同意が要ります。

2つ目。「返さなくていいほうが得だ」と考えてしまう。 返さないぶん、渡しているものがあります。 何を渡すのかは、このあとの「出してもらうとどうなるか」で見ます。

3つ目。両方を同時に使えることを知らない。 実際には、借りるのと出してもらうのを組み合わせるのが普通です。 全部を片方でまかなう必要はありません。

借りるときに、いちばん重いこと

経営者保証という言葉があります。中小企業庁の説明はこうです。

中小企業が金融機関から融資を受ける際、経営者個人が会社の連帯保証人となること。 企業が倒産して融資の返済ができなくなった場合は、経営者個人が企業に代わって返済することを求められる。

「連帯保証人になる」というのは、そういうことです。 会社が返せなくなったときに、代わりに返す約束を、先にしておくということです。

この回で扱うのは、経営者本人が自分の会社の保証人になる場合だけです。 家族や友人に保証人を頼む話は扱いません。ただし、逆に頼まれる側になったときのために、1つだけ。 保証人になるというのは、その借金を自分が返す約束をするということです。「名前を貸すだけ」ではありません。

【考えてみてください】あなたが誰かに10万円を貸すとしたら、何を聞きますか

友達でも、家族でも構いません。貸す側に回ったつもりで、聞くことを3つ挙げてみてください。

この問いの答えは、このページのどこにも書いていません。 授業で聞きます。

出てきた3つは、そのまま、お金を貸す側が見ていることです。 自分が聞きたくなったことは、相手も聞きます。

経営者保証を外す方向の取り組みがあります

経営者保証に関するガイドライン」が2013年12月に公表され、2014年2月から使われています。全国銀行協会と日本商工会議所が作ったものです。

会社借金経営者 個人会社が返せなくなったら、自分の財産で返す会社という別の入れ物を作っても、借金が社長個人に付いてきます外せる可能性が出てくる条件(経営者保証に関するガイドライン、2013年12月公表)1法人と経営者が、はっきり分かれていること2会社だけの資産と稼ぐ力で、返せること3金融機関に、そのつど財務の情報を出していること1つ目がいちばん最初に効きます。お金の出入りを分けておくのは、始めた日からできることですただし、これは法律ではありません。自主的なルールで、法的な拘束力はありません外せても、会社が返す義務は残ります外れるのは、あなた個人が会社に代わって返すという約束のほうです
「連帯保証人になる」というのは、会社が返せなくなったときに代わりに返す約束を、先にしておくということです。

「中小企業、経営者、金融機関共通の自主的なルール」と位置づけられています。 外すかどうかの最終的な判断は、金融機関がします。

創業のときだけの、経営者保証がいらない制度

創業のときに、その線を最初から引いておける制度があります。スタートアップ創出促進保証制度です。中小企業庁が2023年3月15日に開始しました。

スタートアップ創出促進保証制度中小企業庁が2023年3月15日に開始福島県信用保証協会の場合創業関連保証0.65%この制度0.85%上乗せの0.2%が、経営者保証を外す代金です何かを外したり避けたりするときには、たいてい代金が付いています。保険と同じ考え方です・対象 創業予定者、創業後5年未満の法人など・保証限度額 3,500万円・保証期間 10年以内・担保・保証人 不要条件が1つあります税務申告が1期も終わっていない創業者は、創業資金総額の1/10以上の自己資金が必要です500万円で始めるなら、50万円は自分で用意する、ということです
高いか安いかは、いま決めなくて構いません。そういう交換になっている、ということだけ見てください。

起きるかどうか分からないことに、先にお金を払っておく。 払わなければ、起きたときに全部自分で負います。

この回の課題で「自分がいくら用意できるか」を聞くのは、そのためです。 用意できる額は、借りられる額にもつながっています。

公庫の制度にも「経営者保証免除特例制度」があり、併用できます。

返せなくなったとき、手元に何が残るか

ここまで読むと、失敗したら何もかも失うように聞こえるかもしれません。 ガイドラインには、そうならないための書き方もあります。

経営者保証に関するガイドラインに、こう書いてあります自由財産(99万円)破産したときに手元に残せる分。原則として経営者の手元に残る生活費 約100万円〜360万円早く手を打った場合、年齢などに応じて残すことを金融機関が検討する華美でない自宅収入に見合った分割弁済などで、住み続けられるよう検討する返しきれなかった残り原則として免除する債務整理をした事実信用情報登録機関に報告・登録されないなぜ、こういう決まりが作られたのか返せなくなったときに何もかも失うと決まっていると、誰も始めなくなるからですただし、ここでも「必ず」は付きません自主的なルールで、拘束力がありません。書いてあることと、必ずそうなることは違います
「一度失敗したら二度と何もできない」ではありません。始める人を増やすために作られた決まりだと考えると、書いてあることの向きが分かります。

中小企業庁の説明では、経営者保証には「経営への規律付けや資金調達の円滑化に寄与する面がある一方」で、「経営者による思い切った事業展開や早期の事業再生、円滑な事業承継を妨げる要因となっている」という指摘がある、とされています。

借りる話をするときは、返す話と、返せなかったときの話をセットで見てください。

ここで迷う人が多い ② 制度の名前を覚えようとしてしまう

このページに出てきた名前を数えると、公庫の制度、信用保証協会、経営者保証、ガイドライン、スタートアップ創出促進保証、免除特例制度。6つあります。

全部覚えなくて構いません。 止まり方は3つです。

1つ目。名前を覚えようとして、中身が入ってこない。 名前ではなく、どこが違うかだけを見てください。 「保証人が要るか、要らないか」「返す先は誰か」。この2つで、たいてい区別がつきます。

2つ目。どれが自分に関係あるのか分からない。 いま関係があるのは、創業向けのものだけです。 事業承継や再生の制度は、いまは読み飛ばして構いません。

3つ目。古い名前で調べてしまう。 制度の名前は変わります。「新創業融資制度」という名前は、いまの公庫の頁にはありません。 解説記事は古い名前のまま残っていることがあるので、制度を調べるときは、公庫や中小企業庁の頁そのものを開いてください。

出してもらうとどうなるか

返しません。 代わりに、会社の一部を渡します。

渡すのは株式です。株式を持つ人(株主)が持つ権利は、会社法に書いてあります。

3つ目が効きます。 お金を出した人が、会社の決定に加わります。次の回で、これを詳しく扱います。

1つ目と2つ目は、もうけが出たときと、たたむときの話です。 どちらも、すぐには起きません。3つ目だけが、出してもらった日から効きます。

誰が出してくれるのか

この授業の企画の規模なら、出してくれる相手は身近な人です。 家族、親戚、一緒にやる仲間。知らない投資家が出してくれることは、まずありません。

身近な人からの場合こそ、形を決めておいてください。 「10万円出すよ」と言われたときに、

この3つを口で決めて、紙に書いておきます。 会社を作る前なら、まだ株式がないので、「会社を作ったら何%を渡す」という約束の形になります。

「いくらで何%」が、いちばん難しい

100万円出してもらうとき、会社の何%を渡せばよいのか。 これに決まった答えはありません。

会社の値段が決まらないと、%も決まらないからです。 そして、始まっていない会社に値段は付きません。過去の実績がないからです。

だから、ここは交渉になります。 交渉になるということは、あとから「渡しすぎた」と分かることがある、ということです。次の回で、渡しすぎるとどうなるかを数字で見ます。

有限責任 — 会社という形が守るもの

株式会社という形には、1つ大事な決まりがあります。会社法にこう書いてあります。

株主の責任は、その有する株式の引受価額を限度とする。

言葉が固いので、ほどきます。 「引受価額」は、その株を引き受けるときに払うと約束した金額のことです。10万円ぶんの株を引き受けたなら、引受価額は10万円です。

「限度とする」は、それ以上は請求されない、という意味です。払い込んでしまえば、そこで終わりになります。

株主が失うのは、出したお金までです。 会社に1億円の借金が残っても、株主が個人の財産で払うことはありません。

これが、人がお金を出しやすい理由です。 上限が決まっているから、出せます。上限が決まっていなければ、誰も他人の会社にお金を出しません。 失敗したときにいくら請求されるか分からないからです。

守られる人と、守られない人

同じ会社に、守られる人と守られない人が同時にいます。

この2つは、別々の仕組みです。 有限責任は会社法の決まりで、経営者保証は金融機関との契約です。会社を作っただけでは、経営者保証は消えません。

この回のはじめの図の下段が、そのことです。

実際、みんないくら用意しているのか

日本政策金融公庫総合研究所が、毎年調べています。2025年度の調査では、開業した人が集めたお金は次のようになっていました。

日本政策金融公庫総合研究所 2025年度新規開業実態調査開業時に集めたお金 平均1,219万円金融機関等からの借り入れ 827万円(67.9%)自己資金 279万円(22.9%)残りの9.2%の内訳は、この調査の公表値にありません7割近くが借金です。貯金だけで始めた人は多くありません開業にかかった費用平均 975万円中央値 600万円平均は上に引っ張られています。半分の人は600万円より少ない額で始めています8,517社に送り、2,165社が回答(回収率25.4%)。公庫が融資した企業が対象です言える 公庫から借りて始めた人が、平均でいくら集めたか言えない 開業した人全体の姿。借りずに始めた人が何人いて、いくらで始めたか
数字を使うときは、それがどこから来たのかも一緒に言ってください。第1回でサンリオの数字を見たときと同じです。

開業費用の分布を見ると、「250万円未満」が20.1%、「250万円以上500万円未満」が21.7%。この2つで4割を超えます。 平均の975万円は、上のほうの人たちが押し上げた数字です。

この調査は、公庫の国民生活事業が2024年4月から9月に融資した企業のうち、融資の時点で開業から1年以内だった会社に送られたものです。

この見分けは、第1回でサンリオの数字を見たときと同じです。 数字そのものより、その数字がどこから来たのかを一緒に持っておくと、使えるところと使えないところが分かります。

ここで迷う人が多い ③ 自分の場合にあてはめられない

止まり方は3つです。

1つ目。数字が大きすぎて、自分の話に思えない。 平均1,219万円は、店を借りて設備を入れた人まで含めた数字です。 第10回で自分たちが出した見積りが100万円なら、そちらが自分の数字です。平均に合わせる必要はありません。

2つ目。用意できる額が0円だと分かって、そこで止まる。 0円だと分かることも、計画の一部です。 そのうえで、要る額のほうを下げられないかを見ます。 下げるのも「集める」うちに入ります。

下げ方は、だいたい決まっています。 買わずに借りる。新品をやめて中古にする。場所を借りずに、いま使える場所でやる。最初から全部そろえずに、いちばん小さい形で1回やってみる。 第10回の見積りを1行ずつ見て、「これは1回目からいるか」とだけ聞いてください。

3つ目。借りるか出してもらうかを、いま決めなければいけないと思う。 いま決めなくて構いません。 この回で決めるのは、いくら足りないかと、どこから持ってくる可能性があるかの2つだけです。

自己資金は、貯金だけではない

「貯金がいくらあるか」だけで考えないでください。 用意できるものは、ほかにもあります。

「貯金がいくらあるか」だけで考えないでください1働いて貯める「月にいくら、いつまで」に直す。月2万円を10か月なら20万円2すでに持っているものを使う第10回の見積りから、その行を消す。消した分が用意できた額と同じ意味3人に出してもらう家族、友人。返すのか渡すのかを先に決めて、紙に書く4売って作る始める前に小さく売る。買う人がいるかどうかも同時に分かる5補助金を探す後払いが多い。補助金があっても、一度は手元にお金が要る要る額を下げる100万円を用意するのと、要る額を100万円下げるのは、同じ効果があります下げるほうは自分たちだけで決められます。集めるほうは、相手の判断が要ります身内どうしだから書かない、ではなく、身内どうしだから書きます
要る額を下げるほうが、たいてい早いです。集めるのは相手の判断が要りますが、下げるのは自分たちで決められます。

紙を1枚用意して、思いつく方法を書き出してみてください。 数を出すのが目的なので、順番も体裁も気にしなくて構いません。

3つ目は、いちばんもめます。 親から100万円もらったつもりでいたら、相手は貸したつもりだった。金額と、返すのか渡すのかを、紙に書いて渡しておいてください。

要る額を下げるほうが、たいてい早い

第10回で出した見積りに戻って、削れるところを探すのも「集める」うちに入ります。

郡山市は、創業融資の信用保証料を全額補助します

郡山市に、信用保証料補助制度があります。 市の融資制度で借りて、福島県信用保証協会に信用保証料を払った場合、創業融資なら、払った信用保証料の全額が補助されます。

制度の細かい条件は、そのつど市の頁で確かめてください。 制度は毎年見直されます。このページに書いてあるのは、2026年9月に確かめた時点のものです。

自分たちの企画で、順番にやってみる

  1. 足りない額を出す … 第10回の見積りから、いま用意できる額を引く
  2. 用意できる額を数える … 貯金だけでなく、上の5つを全部数える
  3. 要る額を下げられないか見る … 買わずに済むもの、借りずに済むもの
  4. それでも足りない分を、どこから持ってくるか … 借りるか、出してもらうか、両方か
  5. 返すのか渡すのかを、書いておく … 相手が家族や友人でも書く

金額が出せたら、この回は通っています

制度の名前が言えるかどうかではありません。 いくら足りなくて、そのうちいくらを自分で用意できるか。 この2つの金額が出ていれば十分です。

もう1つ言えるとよいのは、その差をどうするつもりかです。「50万円足りない。20万円は貯める。30万円は借りるか、家族に相談する」。この形まで書けていれば、最終回でそのまま話せます。

うまくいかないときは

見積りが出ていない。 第10回の課題に戻ってください。足りない額は、要る額が決まらないと出ません。

用意できる額が0円になる。 0円と書いてください。 そのうえで、いつまでにいくら貯まるかを1行足します。「月に2万円貯めれば、来年3月に24万円」。これも用意できる額です。

制度が多すぎて選べない。 いまは選ばなくて構いません。 「借りる可能性がある」「家族に相談する可能性がある」まで書けていれば、この回は終わっています。

次の回までにやること

このページの下に課題が5問あります。Teams から提出してください。締切は次の授業の前日の正午です。

自分がいくら用意できるかを、金額で書いてきてください。 0円でも構いません。0円だと分かることも、計画の一部です。

次の回では、出してもらったときに何が起きるかを詳しく見ます。このページで名前だけ出した「議決権」が、次の回の中心になります。

もう1つ、この回のうちにやっておいてほしいことがあります。 制度の頁を、1つだけ自分で開いてみてください。 公庫でも、福島県信用保証協会でも、郡山市でも構いません。

このページに書いてあることが、そこに書いてあるとおりかを確かめる、というだけの作業です。制度は毎年変わります。 人が書いたまとめではなく、出しているところの頁を開くという習慣が、この先いちばん役に立ちます。

課題

この課題について

正解が1つに決まる問題ではありません。 調べて書いても、考えて書いてもかまいません。 外れていても構わないので、まずは自分なりの答えを出してみてください。 自分で決めてから解説を読むと、そこがいちばん頭に残ります。 各問に字数の目安を添えてありますが、あくまで目安です。 ぴったり合わせる必要はありません。

  • 提出は Teams の課題から
  • 締切は 12月17日(木)正午
  • 解説は次の回に、Teams でリンクをお知らせします

問1

人からお金を借りたこと、または貸したことを1つ教えてください。金額の大小は問いません。

そのとき、返す約束をどう決めましたか。 決めなかった場合は、そのあとどうなりましたか。

目安 150〜250字

問2

会社が失敗したとき、株主が失うのは出したお金までです(有限責任)。一方、借入に経営者保証を付けていた場合、経営者個人が会社に代わって返すことを求められます。

同じ人が、株主でもあり経営者でもある場合、何が起きますか。 どちらの立場で守られ、どちらの立場で守られないかを書いてください。

目安 150〜250字

問3

もし100万円を用意するとしたら、どんな方法が考えられますか。思いつく限り挙げてください。実際に用意できるかどうかは考えなくてかまいません。

お金を集める方法だけでなく、すでに持っている物で代える、要る額そのものを下げる、といった方向も入れて構いません。

目安 150〜250字

問4

今回わかったことを踏まえて、自分たちの企画はどこが変わりましたか。 変わらなかった場合は、そのままでよいと判断した理由を書いてください。

たとえば「お金を払う人は使う人だと思っていたけれど、別の人かもしれないと気づいた」のように、前はこう思っていた/いまはこう思う、の形にすると書きやすくなります。

目安 100〜200字

問5

今回の授業で、いちばん分からなかったこと、もやもやしたことを教えてください。 課題の答えではなく、授業の内容についてです。 うまく言葉にできなければ、授業のどのあたりだったかだけでも構いません。

目安 50〜150字

Teams の課題から提出してください。

この回の参考文献

参考文献の一覧

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